いちご交配の救世主!? 「ビーフライ」

お疲れ様です。いちご栽培担当 カトウです。

 

今回は「ビーフライ」を紹介していこうと思います。

まず初めに「ビーフライ」とは?ヒロズキンバエという「ハエ」です。

ハエと聞くと皆さん嫌なイメージを持っていますよね?私も嫌なイメージしかありませんでした。しかし「ビーフライ」はマゴットセラピーと言われる医療に用いられるハエで、クリーンな環境で生産されているので「ビーフライ」に嫌な臭いや病気の媒介の心配はありません。この医療用のハエを農業に応用してイチゴの交配をしてもらっています。

「ビーフライ」を使う最大のメリットは、受粉媒介生物として有名なミツバチやマルハナバチよりも活動できる温度帯が広いことです。ハチの活動温度は約15℃~25℃、「ビーフライ」の活動温度は約10℃~35℃ つまり新潟の寒い冬でもハウス内なら活躍できるんです!!

もう一つのメリットは、「ビーフライ」はハエですからミツバチと違い人を攻撃しないのもありがたいですね。ミツバチでも刺されると意外と痛いですし、人によってはアナキラフィシーショックを起こす恐れもありまので注意が必要になります。

 

「ビーフライ」のデメリットは寿命が約1週間程度で結構短いことです。蛹の状態で届き羽化に約1週間、羽化してから1週間くらい活動するので定期的に入れ替えを行う必要があります。導入する時期や入れ替えのタイミングが重要ですね。

 

私たちは、毎年ミツバチの巣箱をレンタルいていますが、花が咲き始める11月は花数も少なくてミツバチの数に対して花粉が少なすぎるため、11月は「ビーフライ」と人の手で交配をして12月からミツバチと「ビーフライ」の併用で交配をしています。