新しい選択肢「株元ヒーター」について紹介

お疲れ様です。イチゴ栽培担当 カトウです。

今回はイチゴのクラウン加温専用の「株元ヒーター」を紹介します。

イチゴのクラウン加温というと県内では、電気を使う温床線や塩ビ管にお湯を流す温水管が使われています。地域によっては温泉水を利用しているところもあります。

この商品は温床線タイプですが、イチゴのクラウン部のみをピンポイントで加温できる省エネのヒーターです!!

上の画像の黒い四角の部分がヒーターです。U字に凹んでいるのでクラウンと接触しやすく、加温したい部分を局所的に加温できるため省エネ効果が期待できます。※ヒーター部分とクラウンが離れていると効果が出ないことがあります。

イチゴのクラウン加温については農林水産省のホームぺージで施設園芸 省エネルギー生産管理マニュアル(改定2版)P38に作物の局所加温技術として推奨されている他、新潟県農林水産部経営普及課で 「越後姫」高設栽培 モニタリングと環境制御管理 が公開され、一定の効果が見込まれています。

 

「株元ヒーター」の期待される効果をまとめると

①局所的に加温することで温床線より超省エネ!!

②ヒーター部分がU字に凹んでいるため誰でも手軽に設置可能

③2番花の開花を2~3週間前倒し!

④収穫量増加!

⑤クラウン加温をすることで室温を抑えられ、暖房の燃料費を大幅削減

 

グリーンファーム北越のハウスでは10月末にマルチを少し剥いで、設置。11月11日から稼働して3月中旬頃の暖かくなるころまで使用する予定です。通常は11月初めから稼働してもいいのですが、今年は9月~11月上旬まで平年より気温が高かったので稼働をしませんでした。この冬は暖冬が予想されるので終了も早まるかもしれません。

ハウス内温度は夜間に8℃を下回らないように暖房を稼働、日中はミツバチの活動のため15℃くらいまで加温しています。

株元ヒーター設置の様子⇩(10/27)

現在は「株元ヒーター」の設置による効果はまだ見られませんが、2番花が咲くころが楽しみです。

現在の様子⇩(12/28 2枚とも越後姫で、左が「株元ヒーター」あり、右が無し)

 

「株元ヒーター」については詳しくは下記のHPをご覧ください。

https://www.makuake.com/project/ichigo-heater/ イチゴ栽培のクラウン部をピンポイントで加温出来る、超省エネの株元ヒーターの誕生!